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aranzi aronzo tokyo

写真:中村絵

竣工年  :2015年
所在地  :東京都南青山
用途   :店舗+住宅
構成   :1,2階店舗、3階住宅
構造   :RC3階建て
敷地面積 :70.54㎡ 21.3坪
延床面積 :83.89㎡ 25.3坪
設計期間 :2014年4月〜2014年12月
工事期間 :2015年5月〜2015年11月
構造設計 :筬島構造建築設計事務所
設備設計 :ZO設計室
施工   :株式会社 江中建設

 aranzi aronzoというキャラクターデザインの店舗兼住宅は、表参道にほど近い南青山の小さな敷地に建つ。25坪という狭小地であるが、周辺にも同じような3階建ての店舗や住宅が並んでおり、都内でも有数の商業地としての落ち着きと賑わいが混在した魅力ある街である。
 aranzi aronzoのキャラクターイメージは「かわいくてへんてこでかっこよくてばかばかしくてちょっとこわくてまぬけでなごめる」。キャラクターを気に入る心はほとんど説明のつかないfeelingだ。言語化する以前のfeelingを建築はどのように受けとめられるだろうか。設計をはじめるにあたって、外壁をタイルにしたい、建物に緑をいっぱい植えたい、がはじめの要望だった。それを受けて最初に提案したA〜F案の中で、店舗面積がもっとも小さく、中庭のある原案を選択された。普通に考えれば、南青山の商業店舗で中庭をとることはもったいないことだが、その案が選ばれたことから、この建物の「場の雰囲気(feeling)」が決定していったように思う。
 敷地の南隣地には3階建ての建物裏のファサードが面している。中庭には落葉高木のナツメを植えて、中庭を介して2坪ほどの離れの小さなギャラリーを設けた。こうして南側の隣地から5m離れることで、各階店舗にも木漏れ日の自然光を取り入れている。2階店舗への階段はその中庭に向かい、前面道路からアプローチする。中庭に面するギャラリー屋上は緑化し、飛石を敷き、3階住宅へのアプローチ空間として演出する。2階店舗からの視線は、ナツメ越しに穴あきブロックと植裁が隣地の裏ファサードを隠している。3階への鉄骨階段が中庭をまたいで、そのままクローバーの屋上へと緑がつづいていく。
 aranzi aronzoのイメージカラーを焼き付けた特注タイルと緑に覆われた建物と、中庭を中心に巡る極小環境は、お茶室と露地を巡るような「場の雰囲気(feeling)」を醸している。

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