『人間尺度論』1978年6月

戸沼幸市著 彰国社

1 人間と人間尺度
第一章さまざまなイン・ヒューマンスケール/第二章人間尺度とは何か
2 人体のもつ尺度能力
第一章身体尺/第二章歩行尺/第三章感覚尺(目・耳・鼻・皮膚)/第四章時間尺


「建築を勉強しはじめた学生時代、現象学や認知心理学の本も必読書であった。どこまでも学ぶべきジャンルが広がっていき途方にも暮れたが好奇心もかき立てた。『知覚の現象学』『かくれた次元』と言った名著も読みあさったが、あまり意味を理解していたとは思えない。しかし本著はやさしい解読のおかげでとてもわかりやすくのみ込むことができたし、僕の好奇心をいまだにくすぐってくれる本当に面白い本だ。早稲田大学で吉阪研究室を引き継いだのが著者の戸沼氏だった。」(2009.3.12)